キャバクラ通いで闇金へ

やっと闇金と手を切ることができた。
昼夜を問わない取り立ての電話や頼んでもいないピザが届いたり、夜中に救急車が来たこともあった。
自宅はもちろん会社や友人宅にも電話やFAXが入り、おかげで会社を辞めなくてはならなくなって、挙げ句の果てはカミさんにも逃げられてしまった。

事の発端はキャバクラへ行ったことだった。
遊び友だちのAと行ったところ、そこで香澄ちゃんという若くて可愛い女の子と出会った。俺は、香澄ちゃんに一目ぼれし、それから彼女に会うためにキャバクラ通いが始まったんだ。

妻子がいて会社員だった俺の小遣いはわずかな金額。それでも月に1度が2度になり、どうしても香澄ちゃんに会いたくて、週に1度が週に2度へ。

当然、お金が足りるわけはない。消費者金融に借りたお金もすぐになくなり、ついに闇金へ手を出してしまった。

ある晩、金がなかった俺はキャバクラの外で香澄ちゃんを待ち伏せした。
「俺はキミのために、借金までした。もう金がなくなった。俺といっしょに、どこかへ行かないか」と言い寄った。

「バカなことを言わないで。あなたはただのお客さん。恋愛感情なんて全然ないわ。さよならね」と冷たく言い放った。

俺はやけになって、闇金からの電話に完全無視を決め込んだ。そこで始まったのが取り立ての電話や嫌がらせだった。

とうとう会社は首になり、カミさんと離婚して家庭は崩壊。それでもかかってくる闇金からの電話。一時は自殺を考えた俺だったが、離ればなれになったとはいえ、俺には小学生の娘がいた。

子どもの顔を思い浮かべると、さすがにこのままではいけないと思った。俺は、まずは闇金と手を切ろうと思い、ネットで見た司法書士へ連絡した。

紆余曲折はあったけど、なんとか闇金問題を片付け、消費者金融への借金も少しずつ整理することができた。まだまだ生活再建には程遠いけど、今は派遣の仕事に就いて人生をやり直しに取り組んでいる。

俺が見たのは「ヤミ金の取り立て相談をしたい人のサイト」だった。